琵琶湖疏水ランニング完全ガイド|大津から伏見港・堀川まで全区間約35km【距離看板・走れない区間・トイレ】

コース紹介

🗺 このページについて|琵琶湖疏水ランニング完全ガイド

  • 本線:琵琶湖(大津)→ 蹴上 → 鴨川 → 伏見港・三栖閘門 「そすいさんぽ」の看板で25.1km/実測26.23km
  • 分線:蹴上(ねじりまんぽ)→ 哲学の道 → 松ヶ崎 → 堀川紫明 コース9.7km/実測9.49km
  • 実際に走って計測:2026年8月〜10月に、4回に分けて全区間を走りました(合計 約35.7km)
  • わかること:地点ごとの距離/距離看板の正確さ/疏水沿いを走れない区間と回り道/迷いやすい場所/トイレ/どの駅から走るか

「琵琶湖疏水って、全部で何キロ?」

「全部、水路沿いを走れるの?」

その答えを、このページにまとめました。2026年の夏から秋にかけて、琵琶湖疏水を大津の取水口から伏見港の三栖閘門まで、そして蹴上から分かれる分線を堀川まで、4回に分けて全部走りました。そのときに測った距離と、走ってわかったことが、この記事の中身です。

琵琶湖疏水の始まり。新三保ヶ崎橋から見た大津の取水口と赤レンガの水門

琵琶湖疏水とは?基本のはなし

  • 琵琶湖の水を、山を越えて京都へ引いた水路です。明治の初め、都が東京へ移って元気をなくした京都を立て直すために、京都府知事の北垣国道が計画しました
  • 工事の責任者は、大学を出たばかりの若い技師田辺朔郎。1885年(明治18年)に工事を始め、1890年(明治23年)に第1疏水が完成しました
  • はじめの目的は、舟で荷物を運ぶことと、水車を回す動力。のちに蹴上で水力発電が始まり、その電気で京都に日本初の路面電車が走りました
  • 今も京都市の水道の水源として使われています

琵琶湖疏水は1本の水路ではなく、いくつかの水路の集まりです。

水路 どこからどこまで 長さの目安 走れる?
第1疏水(本線) 大津 → 蹴上 → 鴨川の合流(夷川) 約12.5km(看板) ◯ ただしトンネル区間は峠越え・回り道
鴨川運河 鴨川の合流(夷川)→ 伏見の堀詰 約8.9km ◯ 北の端は地下。回り道あり
疏水分線 蹴上 → 哲学の道 → 松ヶ崎 → 堀川 約8.4km ◯ トンネル・地下の区間は道路で
第2疏水 大津 → 蹴上(1912年完成) 約7.4km ✕ ほぼ全部がトンネルと地下

このページでは、走れる3本を「本線」(大津から伏見港まで=第1疏水+鴨川運河)と「分線」の2つに分けて紹介します。

琵琶湖疏水は全部で何キロ?何時間で走れる?

区間 看板・公式の距離 実測 タイム 走った日
① 大津 → 鴨川の合流(山科疏水をふくむ) 12.5km(看板) 13.25km 1時間53分22秒 2026年9月14日
② 鴨川の合流 → 三栖閘門(鴨川運河) 25.1km地点まで 12.98km 1時間48分07秒 2026年9月26日
本線 合計(琵琶湖 → 三栖閘門) 25.1km 26.23km 3時間41分29秒
③ 分線(ねじりまんぽ → 堀川紫明) 9.7km 9.49km 1時間19分35秒 2026年10月11日
全区間 合計 約34.8km 約35.7km 約5時間
  • 本線は、京都市の散策ルート「そすいさんぽ」の看板で、琵琶湖から三栖閘門まで25.1km。実測が1kmほど長いのは、大津で道に迷った約0.5kmと、日ノ岡などの回り道のぶんです
  • 分線は「そすいさんぽ 疏水分線コース」の全長9.7km。南禅寺の境内を見て回った時間もふくめて9.49kmでした
  • 山科疏水(四ノ宮舟溜 → 日ノ岡 3.3km)は、8月31日に先に走っています。①の途中の区間です
  • 1日で全部走るのは大変なので、3回に分けて、帰りは電車がおすすめです(分け方は下で紹介します)

【保存版】本線|琵琶湖から三栖閘門まで地点ごとの距離

琵琶湖の取水口(新三保ヶ崎橋)を0kmとして、2回に分けて走った記録をつないでいます。右の列は、道ばたの「そすいさんぽ」の距離看板の数字です。

地点 琵琶湖から(実測) 看板 メモ
新三保ヶ崎橋(取水口) 0km 0km 京阪 三井寺駅から歩いてすぐ
京阪 三井寺駅 0.18km
第1トンネル入口 0.58km ここから峠越え
三井寺前 0.88km ⚠️ この先の二股は右の細い道
「2km」の看板 2.65km 2km 迷ったぶん約0.5kmをふくむ
第一竪坑 3.16km 峠道の途中のレンガの竪坑
第1トンネル出口 4.01km 下りたところに公衆トイレ
藤尾橋 4.30km ここから疏水沿い
四ノ宮舟溜 4.80km 山科疏水のスタート。トイレ
「5km」の看板 5.45km 5km
「6km」の看板 6.44km 6km
日本最初の鉄筋コンクリート橋 8.63km この先は疏水沿いを走れない
日ノ岡宝塔様縁起 9.23km ここから蹴上へ上り坂
蹴上乗船場(大神宮橋) 10.55km 蹴上インクラインの上
ねじりまんぽ 10.93km 分線はここから
南禅寺橋(琵琶湖疏水記念館) 11.31km 鴨東運河
夷川水力発電所 12.89km
田辺小橋・鴨川の合流 13.25km (手前に12.5km) 第1疏水のゴール。鴨川運河はここから
「13km」の看板 13.68km 13km このあたりから鴨川沿い
三条大橋 14.16km 疏水はこの手前で地下へ
四条大橋 14.75km
「15km」の看板 15.87km 15km
七条大橋 16.41km
塩小路橋 16.68km 鴨川運河が地上に出る
二の橋 17.37km 東福寺駅の横の遊歩道へ
「17km」の看板 17.65km 17km
高松橋 18.36km 橋の一覧のモニュメント
「18km」の看板 18.64km 18km
稲荷橋 19.01km 伏見稲荷の参道。トイレ・自販機
師団橋 19.97km この橋だけ五芒星
墨染橋 21.22km 墨染発電所
伏見インクライン跡 21.75km 落差15mの坂の名残
あけぼの橋(国道24号) 21.92km ⚠️ この先は大回り
鋳物屋橋 23.02km 鴨川運河の終点。ここから濠川
大手橋 24.83km 坂本龍馬が逃げ込んだ材木小屋の跡
「24km」の看板 24.88km 24km
伏見であい橋 25.26km 濠川と宇治川派流
三栖閘門 26.23km 25.1km 本線のゴール。トイレ。帰りは京阪 中書島駅

※ 9月14日(琵琶湖 → 鴨川)と9月26日(鴨川 → 三栖閘門)の記録をつないでいます。GPSの誤差もあるので、目安として見てください。

【保存版】分線|ねじりまんぽから堀川紫明まで地点ごとの距離

分線の「そすいさんぽ」の標柱は、本線とは別の数え方です。蹴上のねじりまんぽを「琵琶湖から約10.3km」として、分線に沿って数え続けていきます。ゴールの堀川紫明が「琵琶湖から20km」です。

地点 ねじりまんぽから(実測) 標柱 メモ
ねじりまんぽ 0km 約10.3km 地下鉄東西線 蹴上駅のすぐそば
南禅寺 中門 0.33km
水路閣 0.73km 境内を見て回った時間をふくむ
南禅寺 大寂門 1.01km ⚠️ ここから若王子までは道路
東山高校の前 1.09km 11km
永観堂 1.21km
若王子橋 1.47km 哲学の道の始まり
哲学の道 2.13km 12km
洗心橋 2.61km 法然院へいちばん近い橋
銀閣寺橋 3.01km 近くに公衆トイレ
銀閣寺橋の先 3.06km 13km
今出川白川 3.41km 哲学の道の終わり。⚠️ 先の二股は右
志賀越道を渡るところ 3.73km ここから自転車も通らない歩行者専用道路
北白川 4.05km 14km
駒井家住宅 4.45km
叡山電車の踏切 5.25km
高野川 5.74km ⚠️ まっすぐ渡れない。高野橋へ
松ヶ崎浄水場 6.27km 疏水がまた地上に
北園橋 7.33km
疏水がトンネルに入るところ 7.47km ここから先は地下
北大路橋 8.06km 賀茂川を渡る
烏丸紫明 8.73km 紫明通の中央分離帯にせせらぎ
堀川紫明 9.49km 20km 分線のゴール。帰りは地下鉄 鞍馬口駅

※ 15km〜19kmの標柱は、走っていて見つけられませんでした。公式マップでは、15kmは北大路通のあたり、18kmは北大路橋、19kmは紫明通にあることになっています。

疏水分線の水が渡る南禅寺の水路閣

「そすいさんぽ」の距離看板はどれくらい正確?

看板と看板の間を、実際に走って測った距離とくらべてみました。

看板と看板の間 看板の差 実測
本線「5km」→「6km」(山科疏水) 1km 0.99km
本線「17km」→「18km」(鴨川運河) 1km 0.99km
分線「11km」→「12km」(若王子〜哲学の道) 1km 1.04km
分線「12km」→「13km」(哲学の道) 1km 0.93km
分線「13km」→「14km」(北白川) 1km 0.99km

どれもほぼぴったりでした。看板を目印にすれば、アプリがなくても走った距離がわかります。

本線の看板は、0kmの大津から25.1kmの三栖閘門まで続きます。分線の標柱は、蹴上から本線と別の数字で数え直しているので、同じ「13km」の看板が、鴨川沿い(本線)と銀閣寺橋の先(分線)の2か所にあります。

【重要】疏水沿いを走れない区間と、回り道

水路がトンネルや地下に入る場所では、横に道がありません。全部で8か所ありました。

場所 理由 どう走る?
大津〜藤尾(第1トンネル 2,436m) トンネル 小関越(こぜきごえ)の峠道で山を越える。街灯なし・車も通る・坂がきつい
日ノ岡〜蹴上 トンネル 住宅街と三条通(府道143号)を通る。かなりしんどい上り坂
日ノ岡のトンネル横 トンネル 住宅街に出て大回り。トンネル出口へ戻る通路に案内がない
三条大橋の手前〜塩小路橋 鴨川運河が地下 鴨川の河川敷を走る。団栗橋の先で一度だけ地上に
あけぼの橋(国道24号)〜津知橋 道がない 近鉄伏見駅の前を通って大回り
南禅寺〜若王子(分線) トンネル 東山高校・永観堂の前の道路を北へ
高野川(分線) 川をまっすぐ渡れない 南の高野橋まで回り道
北大路下鴨中通〜堀川紫明(分線) 地下 電柱の「そすいさんぽ」の看板を頼りに、北大路橋から紫明通へ

迷いやすい5か所

  1. 三井寺の先の二股(本線0.9km):右の細い道へ。大きな道をそのまま進むと別の方向に行ってしまいます。実際に迷って、約0.5km余分に走りました
  2. 日ノ岡のトンネル横(本線8.1km):住宅街を回ってトンネルの出口に戻る通路に、案内がありません
  3. 横縄橋の先(鴨川運河):左岸の道が途切れるので、右岸へ移ります
  4. 今出川白川の先(分線3.4km):二股を右。右が疏水沿いの道です
  5. 北大路下鴨中通の先(分線):疏水が見えなくなり、丁字路で行き止まり。電柱の「そすいさんぽ」の看板のとおりに進みます

3回に分けるなら|どの駅から走る?

コース 距離(実測) 行き 帰り
① 大津 → 鴨川(山越えあり) 13.25km 京阪 三井寺駅 京阪 神宮丸太町駅
② 鴨川 → 三栖閘門(鴨川運河) 12.98km 京阪 神宮丸太町駅 京阪 中書島駅
③ 分線 蹴上 → 堀川紫明 9.49km 地下鉄東西線 蹴上駅 地下鉄烏丸線 鞍馬口駅
(短く)山科疏水だけ 約3.3km JR・京阪・地下鉄 山科駅 —
  • 京都駅から走るなら③の分線。鴨川と三条通を走って蹴上まで5.18km、堀川紫明まで通しで14.67kmでした
  • ③は帰りの鞍馬口駅から京都駅まで、地下鉄で乗り換えなし
  • ①は山越えがあるので、明るい時間に。小関越の峠道には街灯がありません
  • 山科疏水は、山科駅から四ノ宮舟溜への道がとても分かりにくいので、記事の道順を見てから行くのがおすすめです

トイレはどこにある?

  • 本線:小関越を下りた藤尾のあたり/四ノ宮舟溜/山科疏水の0.5kmの公園と2.5km(天智天皇陵の横)/稲荷橋/三栖閘門資料館・伏見港公園
  • 分線:銀閣寺橋の近くの公衆トイレ
  • 大津の取水口から小関越の峠の間、分線の北白川から先では、走っていてトイレを見つけられませんでした。走り出す前に済ませておくのがおすすめです

琵琶湖疏水沿いの見どころ

本線

  • 取水口と大津閘門:琵琶湖の水が疏水に入っていくスタート地点
  • 第一竪坑:トンネルを両側と真ん中から掘るために掘った縦穴。小関越の峠道の途中にあります
  • 四ノ宮舟溜と山科疏水:疏水沿いに桜が並ぶ、いちばん走りやすい区間。安祥寺の水路閣も
  • 日本最初の鉄筋コンクリート橋:日ノ岡の、見逃しそうな小さな橋
  • 蹴上インクラインとねじりまんぽ:舟を台車に載せて坂を運んだ線路と、その下をくぐるレンガのトンネル
  • 夷川水力発電所:鴨東運河の終わり近く
  • 鴨川運河の橋:京都市の印の六芒星と、陸軍の印の五芒星(師団橋だけ)
  • 伏見インクライン跡と三栖閘門:舟が宇治川へ出ていった、疏水の旅の終わり

山科疏水のスタート地点、四ノ宮舟溜

分線

  • 水路閣:南禅寺の境内を渡るレンガとアーチの水路橋
  • 哲学の道:若王子橋から銀閣寺橋まで1.54km。春は関雪桜、秋は紅葉
  • 白川との立体交差:疏水が白川の川底の下をくぐって、向こう岸へ
  • 北白川の歩行者専用道路:自転車も通らない、分線でいちばん走りやすい道
  • 紫明通のせせらぎ:疏水の水は賀茂川の下をくぐり、紫明通と堀川通の中央分離帯を流れて、堀川へ

琵琶湖疏水本線のゴール、伏見港の三栖閘門

桜と紅葉の季節に走るなら

  • 桜:山科疏水の桜並木、蹴上インクライン、哲学の道。山科疏水は3月末〜4月初めが見ごろです
  • 紅葉:南禅寺、永観堂、哲学の道。例年11月中旬〜下旬が見ごろ。10月11日に走ったときは、まだ緑でした
  • どちらの季節も昼は混むので、朝早く走るのがおすすめです

京都の紅葉の名所を、早朝に走って見られるかどうかでまとめた記事もあります。京都の紅葉ランニング|早朝に走って見られる名所と見られない名所【距離・開門時間一覧】

走った4本の詳しい記録

① 本線|琵琶湖(大津)→ 蹴上 → 鴨川
琵琶湖疏水ランニング|大津から京都・鴨川まで約13km【小関越の山越え・迷いやすい分かれ道も】

取水口からの大津運河、三井寺の先で迷った分かれ道、小関越の峠道、日ノ岡の回り道、蹴上インクラインと鴨東運河をくわしく書いています。

① の途中|山科疏水
山科疏水ランニングコース|四ノ宮舟溜から日ノ岡まで3.3km・26分【橋ごとの距離一覧】

橋ごとの距離、路面の変わり方、山科駅から四ノ宮舟溜への分かりにくい道順をくわしく書いています。

② 本線|鴨川運河 → 伏見港・三栖閘門
鴨川運河ランニング|夷川から伏見港・三栖閘門まで約13km【琵琶湖疏水の終点・橋の距離一覧】

地下を流れる区間、橋40本の六芒星と五芒星、伏見インクライン跡、濠川から三栖閘門までをくわしく書いています。

③ 分線|蹴上 → 哲学の道 → 堀川紫明
琵琶湖疏水分線ランニング|蹴上から哲学の道・松ヶ崎・堀川まで9.5km【京都駅から14.7km・距離標つき】

南禅寺と水路閣、哲学の道の走り方、白川の下をくぐる仕組み、高野川と賀茂川の渡り方をくわしく書いています。

京都のほかの水辺を走る

走る前に知っておきたいこと

  1. 全部は水路沿いを走れない。トンネルと地下の区間は、峠道や道路を回る
  2. 大津の小関越は山越え。街灯がなく車も通るので、明るい時間に
  3. 「そすいさんぽ」の看板はほぼ正確。本線と分線で数え方が別
  4. トイレは少ない区間がある。走り出す前に済ませておく
  5. 片道だけ走って、帰りは電車。三井寺・神宮丸太町・中書島・蹴上・鞍馬口が起点と終点になる

琵琶湖疏水の歴史や施設、「そすいさんぽ」のマップは、公式の情報もあわせてご覧ください。
琵琶湖疏水(琵琶湖疏水沿線魅力創造協議会・京都市)

京都駅から走れるほかのコースは京都駅発ランニングコースまとめ|1.3km〜17.8kmのコースを距離順に紹介に、京都のすべてのコースは京都ランニングコースまとめ|観光名所を走って巡るおすすめルート一覧にまとめています。

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